I'm a number not a name

 どうも。今晩は。滝川です。
 ちゃんとこまめに、ぼちぼちとやっていきます。
 ちなみに広辞苑によると「ぼちぼち」という日本語の意味はこうです。
1・幾つもの小さな点。また小さな点が散在しているさま。
2・物事の進行がわずかで緩慢なさま。
 あんまりいい意味ではないのですな。

 とにかく今度出る本、
「MONUMENT」の話をしたいのです。
 しかし、今の時点では関係者しかその内容を知らない。
 かといって自分からネタバレし、読者の興を削ぐなど以ての外。
 さて、どうしたものかと考えた結果。
 とりあえず、
「なぜこの馬鹿は三年も一冊の本に費やしたのか」
 という気になる人には気になっているかもしれない事を
 書いていこうと思いました。要するに言い訳です。無様ですね。

 前回も書きましたが、本当に冗談抜きで、
 最初はコメディをやろうと思っていました。
 とにかく思いつくまま整合性など考えず、
 テキトーにノリだけで話が進んでいくような物語を。
 そこで主人公の設定を脳ミソが思い浮かべるままに作ってみた結果。

「旧ソ連出身で元共産主義のスパイにしよう。ソ連も共産主義も今ではコメディだ」
「ミステリアスで、想像の余地を与えるキャラクターにしたい。
 彼は物心ついた時から少年兵で、本名も本当の国籍も年齢も不明。
 ちょうどハンク・ウィリアムズの歌詞のように。“私は番号で名前はない”少年だ」
「反ソ連組織の少年兵として地獄の戦場を体験した後、捕虜になり、
 今度は非合法な少年少女諜報員を育成する機関に叩き込まれた」
「しかし子供を養育する手間と時間と費用のわりに、育ったスパイは所詮子供だった。
 考えてみれば当たり前の結果を受けて、上層部は機関の廃止を決定し、
 子供達は危険な任務に投入されて、使い捨てられていった」
「そして少年だけが、なぜかしぶとく生き残ってしまい、
 ある対テロ特殊部隊の上官に目を付けられる」
「その上官は初めて、少年に人間らしい名前を付ける。ボリス・カルノフと。
 それはフランケンシュタインの怪物を演じた俳優、ボリス・カーロフのもじりだった」

『同志ボリス。君こそは生まれついての人殺し。最悪の人間性を象徴する怪物だ』

 どこらへんからおかしくなったのだろう。入り口は間違ってなかった気がする。
 ともかく、気がつけば私は「怪物」の話を書き始めていました。
 漠然とした世間への復讐心と憎悪を抱え、共産主義の理想を失い、
 世界トップクラスの殺人技術と破壊工作の技能を持ったまま無職になった少年。
「これは面白いぞ」とそれだけを考えて、
 私は当初の目的だった「コメディ」をどこかへ置き去りにしていきました。
 それにこの記事も結局、新作を紹介する記事にすり替わっている気がします。

 気を取り直して。
 拍手コメントへの返信です。

・くもさん
復帰おめでとうございます!
ダッシュエックス文庫1周年記念祭のページに
お名前が掲載されているのを見て胸が熱くなりました!
11月、今から楽しみにしています!


 いつも御親切なお言葉、ありがとうございます。
「MONUMENT」は決して期待を裏切らない本になっています。
 確固たる自信があります。
 どれだけ期待していても、その上を行く面白さのはずです。
 だいじょうぶです。信じて。

・りいさん
滝川さんの新作、心待ちにしておりました。
テルミーは自分の人に対する優しさ等に不安が出た時、
何度も読み返しました。読むたび人に優しくしたいと思わせてくれる作品でした。
新作も楽しみにしておりますが、
テルミーの続刊も楽しみにしております。頑張ってください。


 優しいお言葉、ありがとうございます。頑張ります。
 私の本が少しでも気晴らしや慰めになれているのなら、
 作家としてそれに勝る喜びはありません。
 テルミーの三巻も書いています。今やっています。
 多分、なんとかなります。きっと。

 それでは、今回はこの辺で。
 失礼いたします。

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