普通の人生

 どうもみなさま。こんばんは。滝川です。

 今日は異常な暑さでしたね。これでは外を歩いている間、
 ずっと誰かに抱きつかれているようなものです。

 そんなわけで、納涼ぷち怪談ー。
 これはまさに今日、滝川の身に本当に起きたばかりの出来事です。

 パソコン前で作業をしていた時。
 ふと、横を見ると、何かが視界の端に揺れている。
「あれ、なんだろ? おかしいな見間違いかなー?」と思いつつも、
 その時は気にせず作業を続行していたのですが、
 それからもちょくちょく、目の端に、
 何か細い、黒い線のようなものが見えるのです。

「いよいよ目が悪くなってきたのかなー」と、
 不安になったのでその線の辺りをよく見てみると、
 実はとても長い髪の毛が、肩にくっついていたのでした。
「なんだー。髪の毛かー」と安心し、作業を再開してから一分後。
 とても……長い……髪の毛?

 滝川は短髪です。しかし、肩に付いていた髪は非常に長く、
 おそらくは女性のものでした。
 今日の外出はコンビニくらいで、
 髪の長い女性になど、近づいてすらいないのに……

「まあ、いいか」と受け流し、今はこのブログを書いています。
 たまにこういう事がありますが、何らかの実害を被った事は
 まだ一度もないので、別に気にせず生きています。


 というわけで「てるみん」第三回。
「二十六人」について。

テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2010/07/23)
滝川 廉治

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 この物語には、二十六人の高校生の男女が登場します。
 当然のようにこの物語は、
 二十六人の死と青春を描くものになります。

 修学旅行先の事故で死亡してしまうクラスメイト二十四人と、
 前回ご紹介した灰吹くん、鬼塚さん。
 合計で二十六人です。

 私がこの物語を始めるに当たって、まず最初に考えたのは、
「平凡な高校生」という概念でした。

 果たして「平凡な高校生」というのは
 どんな人の事を言うのでしょうか。

 彼氏彼女がいる高校生は、普通なのか、特別なのか。
 具体的な人生の目標を持つ高校生は、珍しいのか、どうか。
 家族や自分自身が、犯罪などの被害者になった事のある生徒や、
 授業よりも映画や音楽などの創作活動に打ち込んでいる生徒は。

 どれもが、特別といえば特別だし、
 どこにでもいそうだといえば、そうともいえます。

 例えば「甲子園」を目指す球児というのは、
 誰もが聞いた事のある存在だと思いますが、
 しかし高校生の男子なら誰もが野球部に所属して
 炎天下のグラウンドを駆け回るわけではありませんし、
 実際に夢を叶えて甲子園の土を踏めるのも、ごくわずかです。

 特別と平凡の境界線は非常に曖昧で、
 結局は「現実の結果」だけが、それを決定するのでしょう。
 そう考えてみると、「平凡な高校生」というのは
 後から振り返って考える場合にのみ使える言葉なのだと思います。

「テルミー」に登場する二十四人は、
 平凡でもなければ、特別でもありません。
 彼らはそのどちらになる事も、もうできないのです。
 ただ彼らは、私達の誰もがそうであるように、
 自分の世界を持っていました。

 特別でもなければ平凡でもない、
 彼らそれぞれの、ただ一つの世界。
 灰吹くんと鬼塚さんは、そんな世界を巡っていく事になります。
 彼らの最期の夢を叶えるために。


 それでは、今回はこの辺で。
 失礼いたします。


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