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狐っ子のはなし

 どうもみなさま、こんばんは。滝川です。
 咳はまだ出るけど元気です。

 9月27日の記事で少しだけ紹介した「霧子さん」に続いて、
 今回は「妖狐と人間のハーフ」な女の子の話をします。

 調べてみたところ、日本人はかなり昔から
「狐っ子LOVE」の習慣を持っていたようです。

 日本霊異記によると……
 時は欽明天皇の御世(六世紀半ば頃)、
 美濃国に住んでいた男が嫁探しの旅に出て、
 ある広野で見つけた麗しい娘と結婚します。
 男と娘の間には一人の男子も産まれて、三人は幸福に暮らします。
 ところがある日、男の飼い犬が娘に襲いかかり、
 その正体が「狐」である事を暴いてしまいます。

 娘の正体を知っても、男の愛情は変わりませんでした。
「我々はすでに子まで生した仲ではないか。私は決してあなたを忘れないよ。
 いつでもやって来ていい、また一緒に寝よう」と呼びかけます。
 ここから狐の事を「来つ寝」──きつねと呼ぶようになったと霊異記はいうのですが、
 これはちょっと怪しい説でもあるそうです。

 その後も男と狐の間には、変わらぬ愛情があり続けたのですが、
 おそらく妖怪の世界の掟のようなものが働いたのでしょう。
 ある日、狐は盛装して男の前に現れて、(多分別れの挨拶をしてから)
 どこへともなく去ってしまいます。

 妻に去られた男は深く悲しんで、こんな歌を詠みます。

恋は皆 我が上に落ちぬ たまかぎる
 はろかに見えて 去にし子ゆえに



 ──この世の恋心が全て、私の一身に落ちてきたようだ。
 どこか遠くへ去ってしまった、あの人への想いのせいで──

 なお、男と狐の間にできた子は、とても強くたくましく成長します。
「是の人強くして力多有りき。走ることの疾きこと鳥の飛ぶが如し」

 ……以上、狐と人の恋の話でございました。

 それでは。
 今宵はもう、これまでに致しとうございます。

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