作者より頭のいいキャラクターの書き方

 前回に続いて言い訳っぽい話。
 ただ今回は人によっては役に立つかも。

(前回のあらすじ)
 主人公の設定が出来上がり、当初の予定だったコメディを振り捨て、
 なんやかんやあってプロットを練り上げる。
 しかし、ここで大きな問題が湧き上がってきた。
 設定上、この主人公は作者の滝川より遥かに頭がいいのである。

 どうすれば自分より頭のいい人間を描く事ができるのか。
 私が知っているのは以下の三つの方法であります。

1・自分より頭のいい人をモデルにする
 この手法で有名なのは『シャーロック・ホームズ』です。
 コナン・ドイルはホームズを作る時、
 恩師の外科医ジョセフ・ベルを参考にしたといわれています。
 謙虚な心で柔軟に他人の思想や主義を受け入れられれば、
 身近な人だけではなく、歴史上の人物や、
 それこそホームズのような架空人物も含めて大勢の人をモデルに出来ます。

2・未来の自分に期待する
 この手法は『キン肉マン』でゆでたまご先生が使われました。
 七人の悪魔超人編で、バッファローマンはキン肉バスター破りを宣言します。
 しかしゆでたまご先生は、具体的にどうやってキン肉バスターを破るのか
 連載当時は思いついていなかったとインタビューで正直に打ち明けています。
 色々と二人で悩んでいるうちに、絵をひっくり返して眺めていたら
「これひっくり返せば受け手と掛け手が逆になるな」
 と気づいた事から、バスター破りの豪快な展開が生まれたそうです。
 ただこの手法は未来の自分が思いつかない場合に、
 シャレにならない事になりそうなので私は怖くて使えません。

3・弁証法的手法。要するに考え抜く
 ソクラテスメソッドとか弁証法的論理学とか呼ばれる考え方の応用です。
 まず素の自分の頭で考え、一つの結論を出します。
 その結論に満足せず、あえて反対の考えや、別の結論も出してみます。
 そうして生まれたテーゼとアンチテーゼを対立させ、
 総合的な結論、ジンテーゼを導き出すのです。
例「暴力はよくないよ!」→「でも犯罪者を見過ごしたら悪の勝利だ」
「名誉や公益を伴う暴力は存在する。
 しかし暴力では犯罪が発生する根本的な原因までは解決できない。
 暴力による問題解決はあくまで一時的な対処に過ぎない事を忘れてはならない」
 普通は物語のテーマ性に用いるこの手法を、
 一つ一つのセリフ作りにも用いる事で、キレのある会話を作り出せるはずです。
 ただし、とんでもなく時間は掛かってしまいますが。

 こうして私は一つずつ、
 頭の中では常に三人くらいに分裂した自我達に討論させながら
 手間暇をかけて主人公のセリフを書いていきました。
 正直、やりすぎました。


 相変わらずいまいち要領を得ない話を書いている気がします。
 すみません。拍手コメントに返信します。

・江藤晩翠さん
新作、待ちに待っていました!!
スーパーダッシュのホームページ見た時はびっくりしました。
企画の1つに挙がっているということは待ってた人も多いんじゃないでしょうか。
11月を楽しみにしています。


 コメントありがとうございます。
 私がぼやぼやしている間に、
 スーパーダッシュはダッシュエックスになりました。なんだか、ごめんなさい。
 さておき、ティザーサイトの存在は実はここのコメントで知りました。
 なので私もびっくりしましたよ。
 ただ「MONUMENT」は、みなさまの期待に応えられる出来の本です。
 それだけは確固たる自信を持って言えます。

 それでは、今回はこの辺で。
 失礼いたします。

尊敬する人が増えました

 みなさまどうもこんにちは。滝川です。

 先週の事ですが、PS3の『トロステーション』を
 ぼんやり息抜きに観ていたのです。
 そうしたら「辺境探検作家」という、私の琴線に触れまくる
 なにやら不思議な肩書きを持った方を
 クロさんがいきいきと紹介されていまして。
「こりゃ面白そうだ!」と脊髄反射的な速度で購入してみました。


世にも奇妙なマラソン大会世にも奇妙なマラソン大会
(2011/02/02)
高野 秀行

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 滅法面白かった! あっという間に読み終えました!
 こんな面白い事をしているすごい日本人の存在に
 今まで気づいてもいなかった自分がとても恥ずかしい……( ∩д∩)
 教えてくれたクロさんには、本当に感謝しなければ……

 本の内容はタイトルそのままで
「サハラ砂漠で行われるマラソン大会」の話です。(他、短編多数)
 ちょっと常識で考えれば誰でも
 自殺行為の一歩手前みたいな愚行だと想像できる、
 この馬鹿馬鹿しくもロマン溢れるイベントに、
 高野先生を始めとする二百人強の勇敢な人々が挑みます。

 こんなイカレたシチュエーションを舞台にしながらも
 ただの奇人変人話になっていないのが、この本のすごい所です。
 現在の西サハラの政治、民族、宗教。
 サン=テグジュペリの植民地主義。船戸与一氏の『猛き箱舟』。
 サハラ砂漠を走るという事。綿埃のようだという流砂を踏む感覚……

 とにかくこの本の面白さは、実際に読んでいただくのが一番です。
 下手にネタバレしようものなら切腹ものですよ。

 特に、この本の最後に掲載されている短編
『二十年後』は、ほろりと泣けます……

 笑えて泣けて、人間の多様性の奥深さや強さを知れる、
 まったくも~ってくらいに素晴らしい良書でした。
 トロステに続いて私も、みなさまに強くお勧めします。


 感動冷めやらぬまま、拍手コメントへの返信です。
 どうもありがとうございます。


・くもさん
滝川先生、おつかれさまです。
7月のスーパーダッシュ文庫発売日の予定あけておきます!
すばらしい作品を読ませていただいて此方が恩返しをする立場なので
発売したら布教活動に勤しもうと思います!
これからもお体に気をつけて執筆活動頑張ってください。


 涙が出そうになるほど有り難いお言葉、
 心から感謝いたします。
 もう、なんと言ったらいいのか……
 迷惑と心配ばかり掛ける、非力な作家ですみません。
 ご声援、本当にありがとうございます。

 少しでも期待に応えるべく、
 面白い本を一冊でも多く、一日でも早く仕上げていけるように
 これから頑張ります。


 それでは、今回はこの辺で。
 失礼いたします。


映画観たいな……

 どうもみなさま。こんばんは。滝川です。

 八月中に仕上げるつもりが
 九月いっぱい使っても終わらず、
 十月まで終わろうとしています……

 客観的に見て、正真正銘の人間のクズです。
 自分が恥ずかしくて、どうにもこうにも……
 そう思うのなら早く完成させろという話なのは
 痛いほど解っているのですが……


・飛鳥さん
>お久しぶりです。なんだか体調がお悪い様で心配です。
 ところで、質問があるのですがよろしいでしょうか?
 先生に影響を受けてライトノベルを書いているのですが、
 どうにも人の心の動きを上手く表現できません。
「テルミー」の様にラストシーンを盛り上げるコツとかあるのでしょうか?
 プロにこういう質問をするのも大変失礼かもしれませんが
 教えていただければ、ありがたいです。


 心配をかけて本当にすみません。
 私のようなクズには勿体ないほどの優しいお言葉、
 痛み入ります……。

 まず総合的なアドバイスです。
1、滝川のような力のない作家は当てにならない
 ここに説明の必要はないでしょう。

2、客観性はとても大切
 自分の立場や書いているものに対する客観性は
 作家にとって一番大切な才能だと私は思っています。
「上手く書けていない」という疑問や不安を持つ事こそ
 いい文章を作り上げるコツだと思います。
 推敲あるのみです。

3、小説には間違いはあるけど正解はない
 読みにくい文章、説明不足、冗長で無意味な表現、
 過剰な修飾語などなど……
 誰もが同意する間違った悪文はあっても
 誰もが同意する正解の名文はありません。
 客観的に思考し、様々な読者の視点を考慮し、
 推敲に推敲を重ねた上で、
 最後は「自分が面白いと思うもの」
 信念を貫くしかないのです。


 次に、「ラストシーンを盛り上げるコツ」ですが……
 これは「盛り上がるように書く」しかありません。

 具体的にテクニックの一つを紹介すると(偉そうで本当にすみません)
 物語には「縦糸」と「横糸」という概念があります。
 物語を織物に例える考え方です。

 ひょっとしたら若い方は観ていないかもしれませんが
 何度もテレビで放映されているので、
『ターミネーター2(以下T2)』を参考にして説明します。

『T2』の物語を縦糸と横糸に分けると、
・縦糸──T2とT1000の、未来を変えるための死闘
・横糸──父親を知らない少年とT2の心の交流
 という構図になります。
 父の顔も知らずに育ったジョン・コナーは、
 T2との出会いによって父性を補完し、
 最終的にはお別れする事で、父性の物語が完結します。

 つまり、T1000という強敵との戦いを縦糸に通しながら、
 少年とロボットの心のドラマを横糸に絡める事で
 ラストの感動が生まれているのです。
「人が涙を流す理由が解った。俺は涙を流せないが」

 簡単にまとめると、
 物語に縦糸となる「事件性のドラマ(権力闘争、事件調査など)」と
 横糸となる「精神性のドラマ(人間関係、恋愛など)」
 二つの軸を用意して、その二つのクライマックスが
 きちんと重なるように作れば、ラストが決まるわけです。


 最後に「人の心の動きを上手く表現する方法」です。
 これは、あまりにも難しい問題です……
 人の心は難しすぎて、私にも正直なところ、
 よく解りません……。頼りにならず、すみません。

 一応、「私はこうしている」という程度の
 アドバイスをしておきます。

1、自分が俳優として演じるつもりで書く
 自分が俳優で、そのキャラクターの役者に決まったと考えます。
(あくまでイメージなので男女問わずで)
 その時に「どう演じればいいのか手掛かりが見えない」
「何を考えているのかまったく掴めない」
 そんな場合は失敗です。書き直しましょう。

2、「現実がそうだから」と甘えない
 物語と現実は違うので、現実に存在する人を参考にしても
 物語では不自然になる場合が多々あります。
「そんな理由で惚れるの?」とか
「そんな理由で人を殺すの?」とか
 現実にはよくある事ですが、
 物語ではただの「軽薄」になってしまいます。
 もちろん軽薄な人間を描く時はそれでいいわけですが、
 現実を参考にした真面目な心理描写のつもりで
 それをやってしまうと、かなりまずい事になります。

3、キャラクターはなるべく絡ませる
 独り言みたいな都合のいい心情描写よりも
 誰か話し相手や理解者を用意して、
 その人物との対話で心情を語らせる方が自然だし、
 ドラマ的にも面白くなる、と私は思います。


 ……以上です。
 もう本当に生意気ですみません。
 これも人の役に立ちたい一心なので、
 どうか見逃してください。ごめんなさい。

 こんなグダグダのアドバイスですが、
 少しでも飛鳥さんの執筆の参考になれば幸いです。
 頑張ってください。応援しています。


 それでは、今回はこの辺で。
 失礼いたします。


女スパイのはなし

 どうもみなさま、こんばんは。滝川です。

 発売延期に延期を重ねてきた霧子さんのフィギュアが、
 ようやく明日発売になるようです。
(今度こそ多分延びないと思います……)

 記念にちょっと、女スパイの話をやろうと思います。
 歴史を好きな人の間で、たまに
「くのいち=女性による諜報活動は、歴史上実在したのか?」
 という話題が上がることがあります。
 以下は、その疑問に対する滝川の独断と主観に基づく回答ですー。

 滝川の知る限り、西洋で最も古い女スパイは
 旧約聖書・士師記に登場する「デリラ」です。
 まず士師記とは、キリスト誕生以前のユダヤ民族に現れた
「士師」と呼ばれる英雄達の物語です。
 この士師の中に、「サムソン」という高名な一騎当千の猛者がいます。
 サムソンは千人力の超人ですが、
「髪に剃刀を当てると力を失う」という秘密の弱点を持っています。

 デリラはサムソンに近づいて色仕掛けで篭絡し、(ハニートラップ)
 彼の怪力の秘密を暴き出し、(情報収集)
 仲間を手引きして、サムソンの髪を剃ります。(破壊工作)

 無論、士師記は史実かどうかも不明ですし、成立年代も曖昧。
 サムソンとデリラも実在したか怪しい存在ですが、
 少なくともユダヤ民族の間には紀元前の時点で、
「女性による諜報活動」の概念が存在していたことを証明しています。


 次に東洋では、紀元前500~450年代、呉越の争覇に登場する美女、
「西施(セイシ)」が、おそらく最初の女スパイだと滝川は思っています。

 西施は「ひそみに倣う」という格言の元となった美女です。
 彼女には生まれつき胸痛の持病があり、胸を抑えながら
 苦しげに眉をひそめている姿があまりにも儚げで美しく、
 その姿を他の村娘が形だけ真似たため
「村中で疫病が流行している」と誤解された、といわれています。

 他にも呉越の争いには、強烈な個性を持つ
 ユニークな人物がたくさん登場します。
 臥薪嘗胆の呉王・夫差(フサ)と越王・勾践(コウセン)。
 かの有名な「孫子の兵法」の起源とされる名将・孫武。
 屍に鞭打つ過激派軍師・伍子胥(ゴシショ)。
 そして西施を夫差に派遣した天才軍師・范蠡(ハンレイ)。

 越の軍師、范蠡は西施の美貌を利用し、
 越一番の美女として呉王・夫差に献上します。
 果たして夫差は西施の美貌に魅了され、男性的誇大妄想を膨らまし、
 中原の覇王になることを軽率に目指してしまいます。
 呉の軍師・伍子胥はそれを戒めて疎まれ、
 屈辱的な自殺に追い込まれます。

 最終的に夫差は足元をおろそかにしたまま中原へ打って出、
 越軍に本拠地を覆されてしまい、破滅します。


 思ったより長くなりましたが、まとめとして。
 東洋でも西洋でも、紀元前の時点ですでに、
「女性による諜報活動」という概念が成立していたことは
 間違いないようです。
「情報」には重さがありません。
 どんなに非力な女性でも、たやすく持ち運べるのです。

 ……以上、女スパイについて、
 長々と言いたいことを言わせていただきました。
 ……嗚呼、霧子さんの続きを書きたいなあ……。
 フィギュアが一体でも多く売れますように。


 長文、失礼しました。
 少しでも歴史に興味を持ってもらえたら光栄です。
 それでは、いつも本当にうれしい拍手返信です。

・海法 紀光さん
>先日、「超人計画」読んで、大変に面白かったです。
 アメコミ好きなので、アメコミ部というとこにひかれたんですが、
 全編面白くて、熱い物を感じながら読み終えました。
 新刊、おめでとうございます!楽しみにしております。


 あの、海法紀光というお名前には覚えがあるのですが……
 もしかして、サンドマンやウォッチメンの翻訳に関わっておられる
 海法紀光先生なのでしょうか?
(偶然の一致でしたら、大変失礼しました)
 ともあれ、ご声援ありがとうございます!

 次の本の話も、近いうちに少しずつご説明していきます。
 正式に決まってからでないと、色々とまずいのです……。
 なにとぞ、ご了承くださいませ。


 それでは、今回はこの辺で失礼いたします。
 今後ともよろしくお願いします。

荘子曰く、井蛙は以って海を語るべからず

 どうもみなさま、こんばんは。夜分遅くに失礼します。滝川です。

 今回、特に更新ネタはないのですが、
 実は前回の小説に関する質問が、ずっと引っ掛かっていました。
 自分がまだ「小説とは何か」などと語れる分際ではない事は
 百も承知なのですが、もう少し役に立つ事は言えなかったものか。
 そんな事を考えていると、ありがたい事にまたコメントを頂けました。


・飛鳥さん
>先日は突然変なお願いをしてすいませんでした。
自分の趣味の範囲で書いてみたいだけなので、何かヒントでも下さると大変ありがたいのです。
何から書けばいいのか、右も左も分からないもので・・・・・・・


 なぜ私ごとき雑魚作家を、こうも見込んでくださるのか解りませんが、
 こうして二度も頼られた以上は、少しはまともな助言をしたいと思います。
 とはいえ、失礼な比喩表現をしますが、
 飛鳥さんの「小説病」がどの程度の症状なのか私には解らないので、
 お薬は三種類用意してみます。


「助言A」
 小説を書く事は、喫煙や飲酒やギャンブルなどと同じで、
 できれば人間がやらない方がいい事のひとつです。
 執筆作業には肩こり、腰痛、視力低下などのリスクがあり、
 あなたの貴重な人生の時間が大量に浪費されます。
 その結果、必然的にあなたは人付き合いが疎かになり、
 またオチのない会話に苛立つようにもなります。
 もし、あなたが他にもっと健全な趣味をお持ちなら(スポーツや楽器演奏など)
 そちらにもっと力を注ぐようにした方が、
 小説を書くよりもずっと健康的で社交的な生活を過ごせます。


「助言B」
 もし、どうしても「小説を書きたい」という衝動が治まらないのなら
 まずは「小説の書き方」というキーワードで検索してみましょう。
 世の中にはすでにたくさんの「小説ハウツーサイト」があります。
 お金をかけずとも、基本的な小説作法はネットで十分に学べます。
 ただし、サイトによっては執筆者の主観で、
 少し偏った意見が書いてある事もあります。
(くずれた口語が大嫌いな人や、!?の感嘆符が大嫌いな人など)
 とにかく、小説創作関連のサイトはたくさんあるので、
 自分に合う雰囲気の場所を探してみてください。

 お気に入りのサイトで小説作法を学んだら、
 後は、自由です。
 司馬遼太郎先生は、今話題の『坂の上の雲』の後書きでこんな事を仰っています。

『小説という表現形式のたのもしさは、マヨネーズをつくるほどの厳密さもないことである』

 最低限の小説作法さえ弁えていれば、どんなものを書こうとあなたの勝手なのです。
 あくまで趣味として楽しむという姿勢を忘れず、少しでも疲れを覚えたら休んで、
 元気な時やイメージが膨らむ時だけ書くようにしましょう。
 何を書くか思いつかない時は、素直に寝てしまいましょう。


「助言C」
 あなたがすでに小説作法を習得していて、長編小説を書いた事もある場合。
 あなたはすでに、私とほとんど変わらない力量の持ち主です。
 偉そうに教えられるような事は何もありませんが、
 小説を書く上で、私が重要だと考えている事をいくつか提案してみます。

・忍耐
 これがないと始まりません。
 最後まで原稿を書き上げるために必要不可欠なものです。
 また、批評に耐える精神の強さもいずれ必要になります。
 これを鍛える方法は、実際に最後まで書き上げるしかありません。
 途中で疲れたり飽きたりしても、完結まできちんと書きましょう。

・学習
 文章表現の語彙の豊富さ、説得力などを高めるには、
 とにかく読書しなければなりません。
 色々な本を、注意深く精読しましょう。
 単純に読んだ冊数よりも、心に残ったフレーズの数が大切です。

・客観
 自分の書いたものをほどよく客観視できるように努めましょう。
 長所と短所は表裏一体です。スピーディな描写は説明不足でもあり、
 逆に詳細な描写は冗長な印象を招く恐れがあります。
 文章の良い所だけを見るのも、悪い所ばかり見るのも間違いです。
 本を読む時には「この描写における作者の狙いはなんだろう」と
 分析して、その意図が成功しているかどうかを判定し、
 天秤のようなバランスのいい客観性を磨きましょう。


 ……今の滝川が助言できるのはこの程度です。
 やはり、どうにも偉そうで、火傷をしている感じがします……。
 なにとぞ、寛大な気持ちでお見逃しください。

 あと、「何を書けばいいのか」というヒントに関しては、
 趣味で書くのなら二次創作(好きな作品の続編や外伝など)でどうでしょう。
 オリジナルでいきたいのなら、あまり大げさな話は避けて
 オーソドックスな展開を心がけるのがいいと思います。
 例えば困っている女の子を助けてトラブルに巻き込まれたり→カリオストロの城など
 主人公のもとに依頼人が来て事件解決を託したり→シャーロック・ホームズなど
 導入は無難でも丁寧な方が、お話に入りやすいものです。


 今回は以上です。長くなってすみません。
 また、分際を弁えず偉そうな事ばかり書いて、本当にごめんなさい。
 これも人の役に立ちたい一心であります。どうか、大目に見てください。
 それでは、失礼します。